CIA

ここに関しては、話題に事欠くことはないですが・・。数々の作品の中で、舞台になったり、悪者になったり・・。謎がいっぱいのこの機関とは・・。少しおさらい…?

アメリカ合衆国中央情報局(アメリカがっしゅうこくちゅうおうじょうほうきょく、Central Intelligence Agency, 略称:CIA)は、対外諜報活動を行うアメリカ合衆国の情報機関である。中央情報局長官によって統括される。

中央情報局(以下、「CIA」)は、アメリカ合衆国大統領(以下、「大統領」)の直轄組織であり、米軍やその他政府内の情報機関からは独立して存在している。CIA自身が収集した情報の他に、国家安全保障局や国家偵察局、国防情報局(DIA)、各軍の情報部、財務省情報部、原子力委員会情報部などからの情報を集めて分析し、大統領と国家情報長官に報告する。

米国内の多数の情報組織から構成されるインテリジェンス・コミュニティーは国家情報長官によって統括され、CIAはその「中央」にある情報機関である。

徹底した秘密主義、度々暴露される情報機関としては行き過ぎた行為から、イランなど反米国家においては、逆にテロ組織に指定されている。いわば「裏稼業」を行う事から、「見えない政府」、「もう一つのアメリカ政府」、「クーデターメーカー」などと渾名される。

また、設立の目的からイスラエル諜報特務庁やイギリス情報局秘密情報部とつながりが深く、また、米国、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの諜報機関とは、アングロ・サクソン連合として横の連携がある。

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歴史

第二次世界大戦中のOffice of Strategic Services(OSS-戦略事務局)がCentral Intelligence Group(CIG-中央情報グループ)及びOffice of Political Coordination(OPC-政策調整局)を経て1947年に成立した国家安全保障法により改組され誕生した。

第二次世界大戦終了後、アレン・ダレスはドイツから数千人ものナチス出身者を招聘(連行)して、CIAの作戦能力を強化させた(ペーパークリップ作戦、MKウルトラ作戦など)。

東西冷戦時代は共産主義国の転覆を狙っていたこともあり、特に有名な活動が1961年のキューバにおけるピッグス湾事件である(詳細は該当記事参照)。 この作戦は失敗し、当時のアメリカ大統領であったジョン・F・ケネディは作戦そのものやその後始末に失敗したことに激怒し、CIAの解体を宣言した。 しかし、実現する前にケネディ自身がケネディ大統領暗殺事件で凶弾に倒れたため結局解体には至らなかった。 このため映画や小説の中では、事件にも関与していたとされることもある。

1980年代ソ連崩壊直前には、世界中で主要敵であるソ連国家保安委員会(KGB)の諜報員の離反を成功させるなどして冷戦の終結に貢献した。

2001年よりブッシュ政権下で予算は大幅に増額された。 一方、CIAはブッシュ政権下では機能が発揮されていないという指摘もある。 ブッシュ政権下で勢力を増したネオコンは、CIAに対し不信感を持っていたため、国防総省の情報分析能力強化やネオコン派による独自の情報分析といった行動を行った。 その結果、CIAはインテリジェンス・コミュニティーの主流派から外れ、十分に機能しなくなった。 こうした流れは、2010年頃まで続いた。

ポーター・J・ゴスは、それまでの最上級幹部を全て辞めさせ、大統領の政策に異議を唱えることを禁じる命令を出した。 これによって、CIAの職員は2005年までに総員の半数が5年以下の経験しか持たない組織になった。

活動内容

主としてアメリカ合衆国の外交政策・国防政策の決定に必要な諜報・謀略活動(ヒューミント)を行う。スパイを擁する情報機関であるため活動内容には不明な点が多く、虚実の区別が難しく、諜報活動のために膨大な予算と権限を与えられているが、その用途などの詳細情報は明らかにされていない。

一般には以下のような活動があるといわれている。

  1. 情報収集活動 - 情報機関として行う基本的な活動
    • アメリカ軍が関与する戦闘地域へ潜入しての軍事的情報の収集 - 直接CIA構成員が現地へ潜入して行うものの他、局に所属する無人偵察機を使用したものを含む。
    • 経済情報の収集
    • 外国外交官の買収・懐柔・脅迫
    • 交戦中の敵国捕虜に対する尋問・拷問
  2. 情報操作
    • 敵国内での情報操作、プロパガンダから民衆扇動
    • 外部に知られる訳にはいかない機密の保持、証拠物件等の抹消
  3. 国家転覆を含む親米化工作、敵対国家の弱体化工作
    • アメリカ合衆国に敵対する指導者の暗殺
    • 潜在的敵対国にとっての反政府組織やゲリラなどの人材・資金面での援助、育成 - 内戦発生地域における親米組織への援助はこれにあたる。
    • アメリカ合衆国が攻撃対象とできる反米集団の育成
    • 反米政権打倒・“民主化”と称する親米政権樹立の援助

エージェントを 政治家や官僚、軍人から、NPO活動家や宗教団体、留学生、芸術家、無職者に至るまで、非アメリカ国籍者をも組み込み、広範な職業に偽装させて全世界に配 置しているという意見があり、末端のエージェントや職員は自分の活動の目的となる作戦の全容を開示されていない、もしくは虚偽の説明を受けていることも多 いという考えもある。また、ジャーナリストがテロの対象となるのを防止する意味と、報道の自由、中立性を担保する目的で、エージェントを報道関係者として偽装させないと主張がある。

また、他国の政権中枢と反政府勢力の双方に接触して政策決定をコントロールする分割統治方式を得意としているといわれ、目的達成のためにはアメリカ国民すら反感を持つような反社会集団の活用も辞さない。例えば1950年代にはチベットの反中武装闘争組織チュシ・ガンドゥクを支援していた。

アメリカ合衆国に敵対する指導者の暗殺に関しては、フォード大統領によって暗殺禁止の大統領令が出されたこともあるが、今では撤回され、パキスタン、イエメンなどで無人偵察機プレデターでイスラーム主義テロ組織の要人を暗殺している。

米軍が関与する戦闘地域へ潜入しての軍事的情報の収集に関しては、ベトナム・イラク・アフガン等での戦争において、局員は現地へ潜入し敵性ゲリラ・ 民兵・テロリストの情報収集を行い、その拠点や隠処の爆撃時機・座標を米軍へ通知している。しかし、不正確な情報であることもしばしばで、誤爆による多大 な民間人の犠牲を招いている。

2001年の9・11テロ後は、コマンド部隊によるテロリストの逮捕・殺害計画を極秘に企画していた。米政府の元高官によると、この計画は1972年のミュンヘンオリンピックで起きたイスラエル人選手の暗殺事件後にイスラエル諜報特務庁が実行した報復作戦に類似しているという。

2006年5月、「テロリスト関係者若しくはそれらと接触した人物」をアメリカ入国の際に拉致し、国内法の及ばない地域(シリアやグァンタナモ米軍基地)の秘密収容所に、取調べを口実に収監していた事が判明して、アムネスティ・インターナショナルや母国政府が調査に乗り出す事態になっている。2006年9月、ジョージ・W・ブッシュ大統領は秘密施設の存在を認め、この秘密施設でのCIAによる取調べを「CIAプログラム」と表現した。

国家秘密本部

旧作戦本部。ヒューミントに従事する。

  • 核拡散部
  • 対テロ・センター
  • 防諜センター
  • 麻薬対策センター
  • CIS部
  • 欧州部
  • 近東・南アジア部
  • 東アジア部
  • アフリカ・中南米部
  • 技術支援部


情報本部

情報の評価・分析、情報資料の作成に従事する。

  • CIS分析部
  • 欧州分析部
  • 近東・南アジア分析部
  • 東アジア分析部
  • アフリカ・中南米分析部
  • 兵器科学研究部
  • グローバル問題部
  • 情報資源部
  • 外国指導者分析部


科学技術本部

技術的情報収集手段の研究・開発に従事する。

  • 技術システム研究・開発部
  • 傍受部
  • 技術保障部
  • 国外ラジオ放送部(FBIS)

行政本部

CIAの総務、人事、訓練、要人警護、施設警戒に従事する。

  • 人事部
  • 要員訓練部
  • 警備部
  • 会計部
  • 情報保管・検索部
  • コンピュータ機材部
  • 通信部
  • 法務部
  • 監察部
  • 会計監査部
  • 秘書部
  • 会計計画部
  • CIA史編纂部
  • 暗号書簡部
  • 公表検討会議
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CIAが主導ないし関与したとされる作戦・事件

1940年代

  • 時期不明 - ペーパークリップ作戦

1950年代

  • 1953年 - エイジャックス作戦(en:Operation Ajax)
    イランのモハンマド・モサッデク政権転覆作戦。
  • 1953年 - ポダルトン作戦(正力マイクロ波事件)
    日本で正力松太郎や柴田秀利を背後から操って行なおうとした反共主義プロパガンダ・軍事通信網構築計画。讀賣グループとNHKによる独占が果たせず失敗。
  • 1954年 - PBSUCCESS作戦
    ユナイテッドフルーツと組んで行われた、グアテマラのハコボ・アルベンス・グスマン政権転覆作戦。グアテマラ内戦に繋がった。
  • 1955年 - カシミールプリンセス号爆破事件
  • 1955年 - 日本で保守合同を支援
    自由民主党 (日本)の結成に関与した。1964年まで行われていた事が機密指定解除となった外交文書に記述されている。
  • 時期不明 - MKウルトラ計画
    洗脳技術の研究を行った。1950年代初頭から1960年代末まで行われていたとされる。

1960年代

  • 1960年代 - アコースティック・キティー
    猫を使った盗聴作戦。専用に生体改造された盗聴用の猫を盗聴先の現場へ送り込むというものであったが、失敗に終わった。
  • 1960年 - U-2撃墜事件
  • 1961年 - ピッグス湾事件
    キューバの「反革命傭兵軍」による親米化クーデターを支援し、「反革命傭兵軍」をピッグス湾から上陸させて政権転覆を狙ったものの失敗に終わった。
  • 1961年 - 大韓民国中央情報部(KCIA)の設立に関与
    設立後は、育成、監督にも関与することとなる。
  • 1962年 - コールドフィート計画
    ソヴィエト連邦の北極基地での情報収集
  • 1963年 - アブドルカリーム・カーシム政権転覆支援
    イラクのバアス党への資金提供で関与したとされる。
  • 1963年 - 1964年 - ルイス・ポサダ・カリレスへの支援
    カリレスはCIAの工作員であったが、後にクバーナ航空455便爆破事件やフィデル・カストロ暗殺未遂事件など一連のテロ活動に従事することになる。
  • 1965年 - 9月30日事件
    インドネシアの反スカルノクーデター関与とスハルトによる共産主義者粛清への支援

ベトナム戦争関連

  • 1964年 - トンキン湾事件
  • CIDG(民間不正規戦グループ)計画および、特殊部隊の支援

1970年代

  • 1973年 - チリ・クーデター
    社会主義政権のサルバドール・アジェンデ政権転覆支援。
  • 1974年 - プロジェクト・ジェニファー
    沈没した旧ソ連の629型潜水艦K-129のサルベージ作戦。
  • 1974年 - 韓国大統領朴正煕暗殺への関与
  • 1977年 - パキスタン陸軍参謀長ジア・ウル・ハク将軍によるクーデター
    ズルフィカル・アリ・ブットパキスタン元首相が処刑された他、後のハク将軍事故死にも関与説がある。
  • 1978年 - グラディオ作戦( Operation Gladio)
    元イタリア首相アルド・モーロ/アルド・モロ誘拐暗殺に関連してのイタリアの反政府組織「赤い旅団」への資金提供。
  • 1978年 - アフガニスタン紛争
    この紛争に際してCIAがアフガニスタンに共産政権を打ち立てたアフガニスタン人民民主党に対する抵抗運動を行ったムジャーヒディーンへ武器、資金を援助した結果、紛争は1989年まで続いた。

1980年代

  • 1983年 - フィリピンのベニグノ・アキノ暗殺への関与
  • 1986年 - エドゥサ革命への関与
  • 1986年発覚 - イラン・コントラ事件

1990年代

  • 1998年 - スーダンの製薬工場へのミサイル攻撃
    実際は製薬工場であった所をVXガスの製造工場であると主張してミサイル攻撃を行わせた。これはエジプト人情報提供者一人のみの情報を信用した結果であった。

2000年代

  • 2002年 - ベネズエラにおける、クーデター未遂、コロンビア人民兵による武装蜂起未遂。
  • 2003年 - イラク戦争
    大量破壊兵器の存在を過大に主張して開戦へと導いた。後に大量破壊兵器はまったく存在しなかったとコリン・パウエル国務長官が謝罪する結果となった。
  • 2009年11月5日 - イタリアでイスラム教聖職者アブ・オマル(オサマ・ムスタファ・ハッサン・ナスール)師の拉致への関与
    協力したSISMIのエージェントを含めた関係者達が訴追され、欠席裁判でミラノの拠点責任者が8年、他に22人の要員が5年の禁固刑となった。
  • 2009年12月30日 - アルカイダへの二重スパイの派遣
    CIAが派遣した人物は三重スパイであり、完全に騙されたアフガニスタンのチャップマン前哨基地では自爆テロが発生した。CIA局員7人を含む9人が死亡。
  • 時期不明 - 2001年のアフガニスタン紛争後のアフガニスタンにおいて成立したカルザイ政権内部の情報収集のために高官達へ資金提供

2010年代

  • 2010年 - ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害に係る事前調査

この他にもエジプトやイラクでの王制打倒クーデター、エルサルバドルやパナマ、ニカラグアなどラテンアメリカ諸国のみならず全世界で親米・反共工作(日本に対しても行われていた事は日本への関与で述べられている通り)を行うことによって、親米政権の確立、あるいは反米政権や特定社会集団の破壊に活躍してきた。なお、工作費用の捻出のために現地のみならず、アメリカ国内の黒人集住地域、ヒスパニック集住地域においても麻薬を販売する方式を未だに採用していること、および破壊工作に使用することから麻薬流通にも国際的に一役買っているとの主張もある。