日本を代表する現代作家3人

有名な作家は「文豪」などと呼ばれた昭和の時代とは様変わりし、西洋の文化の影響も多大にうけ、文章スタイルも取り扱われる内容も大きく変わった現代の文学界。特に、インターネットの普及も影響し文化が多様になったことから、取り扱われるテーマは、前時代では考えられないような内容も増えたことでしょう。

日本の文学界からは定期的にノーベル文学賞受賞作家も出ており、世界からの注目度も高くなっています。当記事では、そんな現代世界で活躍している村上春樹さん、大江健三郎さん、カズオ・イシグロさんの3人の作家について簡単にご紹介します。

村上春樹

最初は、村上春樹さんです。世界的な知名度でいうと、言わずと知れたナンバー1ではないでしょうか。大変著名な小説家であり、翻訳書も出されています。村上春樹さんは京都の伏見区に生まれて、兵庫県の芦屋市で育ちました。早稲田大学に進まれて、在学中にジャズ喫茶を開いた経験があります。作中によく趣味の良い音楽が登場するのも納得ですね。

風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞し、デビューしました。1987年発表の『ノルウェイの森』は、上下巻なんと1000万部(!!)を売る大大ベストセラーとなり]、世界的な村上春樹ブームのきっかけとなりました。その他の主な作品には、『羊をめぐる冒険』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがあります。

大江健三郎

大江健三郎さんは、1935年に愛媛県で生れました。東京大学文学部仏文科を卒業されています。在学中に「奇妙な仕事」という作品で注目を集め、1958年「飼育」で芥川賞を受賞されています。1994年には、ノーベル文学賞を受賞され、一躍世界的な作家に。主な作品に『個人的な体験』『万延元年のフットボール』『洪水はわが魂に及び』『懐かしい年への手紙』『「燃えあがる緑の木」三部作』『「おかしな二人組(スゥード・カップル)」三部作』『水死』『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』などがあります。

カズオ・イシグロ

カズオ・イシグロさんは、1954年生まれ、長崎県の出身ですが、実は日系イギリス人の小説家さんです。1989年に長編小説『日の名残り』でブッカー賞を受賞されました(ブッカー賞とは、「英語圏最高の文学賞」とされる賞です)。そして2017年にはノーベル文学賞を受賞し、日本でも大きく話題になりました。。現在はロンドンに在住されています。